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自分のセリフを言う前に反応すること

演技初心者がよく陥る問題の一つに「相手のセリフを聞いて反応する」ということに対する勘違いがあります。

何を勘違いするかというと、聞いて「から」反応をするのです。

正確に行うのであれば、聞き「ながら」反応をする必要があります。

セリフの掛け合いの際の注意

セリフの掛け合いを行う際、相手のセリフを聞いて、それをきっかけにして自分のセリフを言うことになります。

よくある間違った「掛け合い」は、「相手のセリフが終わったから自分のセリフを言う」というやり方です。

ただ、順番に書いてあるセリフを言っていくだけでは、演技にはなりません。

あなたがセリフとして口にする言葉は、何かの反応の結果です。

実際、あなたが普段喋っているときも「何かの反応」として誰かと喋っていることでしょう。

余談として

演技の基本は「日常やっていることはちゃんと演技でも行う」ことです。

日常やっていることを「演技でやらない」から、下手に見えるのです。

喋ること、呼吸すること、身体を動かすこと、考えること、感じること、そういった「普段は無意識に行っていること」を演技でやらなくなってしまう人が大多数です。

聞いて、反応すること

  1. 聞いて
  2. 反応する

この2点をしっかりと行いたいのですが、そもそも「聞いて」の部分からできない人が多いです。

まず聞くこと

聞いているフリはいくらでもするし、音としては認識しているのかもしれませんが、それは演技においては「聞く」ということとは別のものです。

まず、聞けない理由としては、相手のセリフの間に「自分のセリフや演技のことを考えている」ということです。

それによって「相手のセリフが終わったこと」がきっかけになってしまい、コミュニケーションのないセリフが発せられます。

 

実際、日常生活で「相手の会話を聞かずに、そのまま話をする」なんてことは、ほとんどないはずです。

もしそれが日常で起こっていたら「会話できないやつ」「話を聞かないやつ」というレッテルを貼られ、相手にされなくなっていくでしょう。

何よりもまず「聞くこと」を実践してください。

反応すること

相手のセリフを聞けるようになったら次は「反応」です。

  • 反応が遅くなる
  • 自分のセリフの前に「あ」「えー」「いや」のようなリアクションを入れがち
  • 自分のセリフが一定の間で始まる

これらはすべて「きちんと反応していない」ために起こります。

思っている以上に、人の反応速度は早いものです。

ここでのよくある勘違いは「相手のセリフを聞き終わってから反応する」ということ。

聞き終わってから反応していては遅いのです、聞きながら反応します。

反応するためのキーワード

    会話が続いている場合、相手のセリフの中に、あなたのセリフを誘発する「キーワード」が隠れています。

    聞きながら反応するというのは、あなたがキーワードを聞いた瞬間に反応しろということです。

    日常でも、会話におけるキーワードを聞いた時にあなたの思考は進み、相手が話し終わるときには「何を言おうか」ということは概ね決まっています。

    キーワードの例

    例えば

    彼女「明日はせっかく休みだし、どこか出かけない?」

    彼氏「明日は雨だから、家でネトフリでも見ようよ」

    という会話があるとします。

    彼氏が答えるためには、「明日」「出かけない?」の二つのキーワードを聞かなければなりません。

    二人の関係性が構築されていれば、「明日」だけで「出かけようっていう提案かな?」という思考だって働くでしょう。

    日常ではこういった思考を会話をしながら絶え間なく行っています。

    ですが、思考していても会話を遮ることはほぼありません。

    もし、思考が始まった途端喋り始めていたら、友達が一人もいなくなるでしょう。

    喋ることは決まっていても、相手が「喋り終わるまで」聞くということを、僕らは日常的に行っています。

    セリフの基本:聞いて反応する

    ただ、書いてあることを順番に喋れば会話になるわけではありません。

    相手のセリフを聞いて、思考が進んで、喋る。

    これが基本です。

    つまり、セリフを言うためには以下の手順を踏んでいるのです。

    1. 相手のセリフを聞く
    2. キーワードに反応する
    3. 思考を進める
    4. 会話を差し込むタイミングを図る
    5. 自分のセリフを言う

    この手順を理解した上で、セリフを練習していけば、演技での会話は自然に行えるようになっていくでしょう。