マーケティングを活用する-認知獲得編-
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今回の記事を読む前に、過去2つの記事からまず読んでみてください。

“売れる”ためのマーケティングの基礎知識

“買ってもらう”ための、マーケティング基礎知識

 

声優にもマーケティングは必要

マーケティングを活用して、自分の活動を拡張させていくことは、芸能をはじめ様々な「個人事業」で考えなくてはなりません。

ちなみにですが、声優事務所に所属となっても「個人事業」であることに変わりはないので、フリー声優でも、所属声優でも、大きく変わりません。

声優として事務所所属になる=「事務所がなんとかしてくれる」と勘違いしてしまったら、もう未来はありません。

つまり「声優として活動する」ことにも、今回のマーケティングのお話はなくてはならないのです。

マーケティングの定義を声優にあてはめる

マーケティングは「なるべく多くの人に、高く買ってもらえる仕組みを作ること」でした。

そして「こちらが売り込みをしなくても、売って欲しいという人を作る」ことでしたよね?

 

過去2回のマーケティングのコラムに沿って2つの取り組みに分解しましょう。

ひとつは「多くの人に」という部分、もう一つは「買ってもらう」という部分です。

今回は知ってもらうという点について深掘りしていきます。

まずは「知ってもらうこと」が重要

まずは知ってもらうということがなければ、あなたに仕事はありません。

あなたという存在を知らなければ、そもそもが誰もあなたに仕事の依頼はできません。

これは規模の問題ではないのです。

飲食店に置き換えてみる

例えば、町の個人経営の中華食堂があるとします。

でも、そのお店は看板も出ていないし、メニューも掲げていないし、SNSもないし、ホームページもない。

まして食べログにも登録されていません。

では、あなたはこの中華食堂に食べに行くでしょうか?

答えはNoでしょう。

正しく言えば、「そこに中華食堂がある」ということも知らないでしょう。

知らなければお客様は入ってきません。

 

ここまではきちんと理解できていますか?

では、声優は?

声優も実は同じなんです。

あなたのことを知らなければ、仕事の依頼はありません。

その入り口を作ってくれているのが事務所であることは間違いありません。

 

あなたがまず、声優であるということを知ってもらわなければなりません。

そのために事務所に所属するというのが一つの方法なのです。

制作元や依頼元は、事務所を知っていれば、声優が「紹介される」という仕組みになっているのです。

 

では、ここで一つ問題です。

どうしたら事務所が「あなたを紹介」してくれるのでしょうか?

答えは簡単です、事務所側のマネージャーや代表が、あなたのことを「知っている」かどうかということです。

どれくらい知っているかに応じて、仕事が決まると言っても過言ではありません。

売れない声優が行きつく先

売れない(仕事がない)声優は、「知られない」ということが理由です。

多くの場合、「事務所に入ったからなんとかしてくれる」という他力本願な思考が要因です。

  • 事務所に入ったから仕事がもらえる
  • 事務所に名前があるからマネージャーも知ってくれている

そうやって考えて、誰かのせいにしているのが売れない声優です。

 

事務所に入るためにもそうですし、入った後でもそうですが、「事務所内で知ってもらうこと」も声優にとっては必要な活動なのです。

あなたに仕事が来るために必要な「マーケティング活動」の一つでしかありません。

お客様があなたを知っているか

お客様という表現をすると勘違いしそうですが、わかりやすく言えば、「あなたのためにお金を出してくれる人」です。

仕事を依頼してくれる人も「あなたのためにお金を支払う」わけです。

事務所に所属していれば、あなたに「ギャラの支払い」をするわけです。

他にもマネージャーが時間や売り込みをするという「人件費」をかけてくれるという見方もできます。

わかりますか?

あなたに「お金を出してくれる人」が一つのお客様の基準だと思ってください。

 

ではあなたは「お金を出してくれる人」に知られていますか?

ここがNoならば、あなたは知られていないのです。

企業でも個人でもお客様はお客様

依頼をしてくれる制作会社、所属している事務所、どちらも「声優個人(あなた)」から見たら、クライアントです。

個人事業主として活動する中で、あなたに仕事をくれる先はクライアント(お客様)なのです。

では、そういう先にどれくらいあなたは知られているのでしょうか?

  • 事務所の中で、あなたはどれくらい知られていますか?
  • 制作会社や取引先ディレクターなどに、あなたはどれくらい知られていますか?

これが重要なのです。

知ってもらうことから始めなければ、仕事にならないのです。

知ってもらう活動はいつでもできる

多くの声優志望は、ここが非常に弱いのです。

「声優志望」と名乗っているわけですから、それでもよいのでしょうが、声優志望を名乗っている人に「仕事」はありません。

声優志望はプロではないし、仕事をする人ではないからです。

だから、声優志望としてSNSアカウントを作ったとしても、つながるのは声優志望ばかりで、仲良しサークル気分でSNSを運用するだけで終わります。

これはほぼ100%そうなります。

SNSを使うことは大切なことですが、使い方という点では非常に難しいところではあるので、そこは考えて動かなければなりません。

ですが、やらないよりはやった方がいい。

そういうときに意識すべきことがあるので、数点お伝えしておきます。

今からできる「知ってもらう」活動

  • 活動者としてのSNSアカウントを活用する
  • 多くの人と出会って、仕事に繋がりそうなご縁を持つ
  • 宣伝活動の一環として「配信」を行う

こういった活動は、すべて「知ってもらう」活動です。

SNSを活用する

まずSNSの活動でいえば、定期的な発信活動が挙げられます。

日常的なものだけでなく、自分の活動に関係することを発信していきましょう。

そして、ただ自分のことだけを発信するのではなく、他の人の投稿に、いいねを押したり、拡散したり、返信したりすること(まとめてリアクション)が、とても効果的なのです。

「この人に知ってもらいたい」という人がいるのであれば、そういう人に対して、リアクションをとっていきましょう。

仕事に繋がりそうなご縁を持つ

誰でも彼でも知り合えばいいというわけではなく、仕事に繋がりそうなところとご縁を持つというのは大事です。

ただ、初めのうちは非常に難しいのは「力のある人はそんなに知り合えない」という事実です。

虎の威を借る狐みたいな「あの⚪︎⚪︎さん(有名な人)にすごくお世話になってて〜」なんていう切り出し方で喋る人は、要注意です。

 

事務所に所属するために、養成所の講師にアピールをすること、マネージャーにアピールすること。

最近では減ってしまっているけれど、飲みに行く機会があるなら積極的に参加すること、それだけでも立派なアピールです。

アピールする=過度に売り込みをする、ということでは断じてありません。

出された課題をしっかりと準備してくることや、

そういうところから少しずつ繋がっていくものです。

配信をする

これは対企業というよりは、「対個人」へ知ってもらう活動です。

また別の要素が絡んでくるのでここでは詳しくは言いませんが、今の時代は「個人が個人にお金を払う」時代なのです。

あなたに対して「お金を払う」個人を見つけることができれば、それはちゃんと「仕事」になるのです。

蛇足的解説

こういった知ってもらう活動をしながら、それが収入につながるのが僕はVの活動の良いところだと思っています。

声優として仕事をしていくためのマーケティング戦略の一つが、Vでの配信という位置付けです。

個人が個人にお金を払う時代、個人が企業から仕事をもらうのが厳しくなってきた時代だからこそ、一つ新たな形を模索するための取り組みになってくると思います。

YouTuberやTikTokerが当たり前にタレント業をしているのと、同じことですよね。